logo

サービス内容

採用の仕組み

お客様の声

制作事例

採用までの流れ

よくある質問

お客様の声 株式会社光和化工機 様

―― 工場の「血管」をつくる配管エンジニア集団 ――

株式会社光和化工機 代表インタビュー

── はい、本日はお話を伺えるのを楽しみにしておりました。雑談も交えながら、いろいろお聞かせいただけると嬉しいです。僕からいくつかご質問させていただきますので、よろしくお願いします。

「今回は、弊社がどのような仕事をしているのか、どんな人が働いているのか、やりがいや働き方など、基本的な部分を中心にお話しします。よろしくお願いします。」

── では早速ですが、御社は、どのようなお仕事をされている会社でしょうか?

「主に石油プラントや発電所などの現場で配管工事を行っています。たとえば、海から運ばれてきた原油を一旦貯蔵タンクに移す際には、そのための配管設備が必要になりますが、その配管の製作・設置を担当しています。
タンクに移された原油は、その後リアクター(反応器)に送られ、重油、軽油、アスファルト、ガソリンなどに分類されていきます。その工程でもポンプや熱交換器など多くの機器が関わり、各機器間をつなぐ配管を現場で製作・設置します。例えるなら、私たちの配管は“人でいうところの血管”のような役割です。工場であらかじめ一定の形に加工したものを、現地で取り付けていく流れになります。」

── なるほど。人でいう血管のような存在なんですね。

「そうですね。そう表現するとイメージしていただきやすいと思います。」

── お取引先は全国にいらっしゃるんですか?

「はい、全国にあります。九州から北海道まで各地で対応しており、今もちょうど北海道の案件で動いているところです。」

── 北海道ではどのようなお仕事をされているんですか?

「貯蔵タンクをもう 1 基増設する工事でした。その新しいタンクにも当然配管が必要になりますので、その工事を行ってきました。」

── タンクを増設すると、それに合わせて配管やポンプなども必要になるんですね。

「そうです。タンクを設置し、その中に機器を取り付ける。ポンプや熱交換器などの各種機器も設置されます。それらをつなぐために配管が必要で、いわば血液を流すための“血管”を私たちが作っている形です。」

── なるほど、人体に例えるとすごく分かりやすいですね。

「ありがとうございます。」

── ちなみに、御社ではどんな方が働いていらっしゃるんでしょうか?

「本当にさまざまなタイプの人がいます。ものづくりが好きな人、ちょっと個性的な人、真面目な人、おおらかな人……。この仕事は意外と誰でもチャレンジできるんです。適性はやってみないと分からないことも多いですし、いろんな役割があるので適材適所ができます。たとえば最初の段取りが得意な人、後片付けが得意な人、粘り強く仕事をつなげていける人など、それぞれの個性が活かせます。」

── 一つの現場には、だいたい何人くらいで対応されるんですか?

「少ないところでは 3〜4 人で行くこともありますし、大きな現場だと 70〜80 人規模になることもあります。」

── そんな大人数になることもあるんですね。工期ってどれくらいなんでしょうか?

「建設工事の場合は短くても 6 ヶ月、長いと 2 年くらいかかることもあります。一方、定期メンテナンスなどの保守工事だと 1 ヶ月〜1 ヶ月半で終わることが多いです。」

── 工場で作った部品を現場に持ち込んで設置されるんですよね?

「はい。工場である程度まで加工した配管を現地で取り付けます。現場ではまず基礎工事(架台の設置など)を行い、機器を搬入し、最後に私たちが配管をつないでいくという流れです。」

── プラントって高圧ガスとか法規制も厳しそうですね。

「そうなんです。特に石油プラントは『高圧ガス保安法』という法律があり、年に一度装置を止めて安全検査を受ける必要があります。その際、メンテナンス作業として配管を取り替えたりもします。」

── そういう定期点検のときも御社が担当されるんですか?

「はい、請け負っています。こうした定期整備は『シャットダウン工事』と呼ばれ、停止期間中に集中して作業を完了しなければならないので、工期は短いですが非常に忙しいです。」

── なるほど。建設とメンテナンスで、だいぶ仕事の流れも違うんですね。

「はい。建設はゼロから作るので長期になり、メンテナンスは短期集中です。どちらも工程が後ろ倒しになることが多く、現場対応には柔軟さが求められます。」

── 工程が遅れることもあるんですね。

「ええ。昔は『絶対この日までに終わらせる』という風潮でしたが、今は働き方改革や社会情勢に合わせて、お客様と協議しながら最適な工期を設定するケースが増えました。変化に対する適応力が求められる時代です。」

── それは結構大きな影響ですね。

「工期変更は業界全体の課題ですが、弊社では柔軟な対応力を強みとして、お客様のニーズに合わせた提案を行っています。変化に適応しつつ、最適なソリューションを提供できるよう努めています。」

── 工事全体がズレると、スタッフの手配なども大変そうです。

「そうですね。30〜40 人規模の人員を動かすのは簡単ではありません。工程が遅れると他の現場と重なり、人のやりくりが非常に難しくなります。」

── やはりそのあたりが経営上の大きな悩みなんですね。

「はい。人が足りなくなれば外注で補うしかありませんが、当然コストは上がります。利益も圧迫され、経営としては厳しい局面になります。」

── でも、その中でもやりがいを感じる瞬間ってありますか?

「装置が完成した瞬間の達成感は大きいです。現場では足場や養生シートに囲まれて全体像が見えませんが、最後に足場が外れて装置全体が見えたとき、『ああ、できたな』という実感が湧きます。」

── それは気持ちよさそうですね。

「自分たちが作ったものが形として残る。ものづくりに携わる喜びはやはり大きいですね。」

── 現在、採用活動にも力を入れられていると伺いましたが、きっかけは何だったんでしょうか?

「人手不足です。業界全体として人が足りず、特に若い人が入ってこない現状があります。」

── 若い方が入ってきにくい理由って、やはり業界のイメージなどでしょうか?

「そう思います。若い世代に業界の魅力をしっかり伝えていくことが大切です。安定した収入や技術力の向上、完成時の達成感など、この仕事の良さをもっと発信していきたいですね。」

── 実際に働く上で、社員さんとの接し方で意識されていることはありますか?

「昔のように強い言い方は極力しません。どちらかというと“褒めて伸ばす”方針です。時代に合わせ、より良いコミュニケーション方法を模索しています。」

── 特に新しく入った社員さんへの接し方は難しそうです。

「そうなんです。長年いる社員なら性格も分かっているのでやりやすいですが、入って 1 年以内の若い人には本当に気を使います。」

── 現場によっては出張も多いと聞きました。

「ええ、出張は多い業界です。新しい環境への適応をサポートするため、メンター制度や定期面談で不安解消に努めています。一人ひとりに寄り添い、安心して働ける環境づくりを心がけています。」

── 出張が続くと、孤独を感じやすい面もあるんでしょうか?

「孤独というより、慣れない環境で緊張が続くイメージです。特に責任者が厳しいと、その言い方や態度がプレッシャーになる場合もあります。」

── 現場では職人さんとのやりとりも多いですよね。

「はい。現場管理者として安全確保のため明確な指示が必要な場面もあります。相手の性格や状況に応じて、最適なコミュニケーション方法を選ぶよう心がけています。」

── 一人ひとりに合わせたコミュニケーションが大切なんですね。

「その通りです。励ましの言葉ひとつでも相手によって最適な伝え方は異なります。個々の特性を理解し、それぞれに合った接し方を工夫しています。」

── きめ細やかな配慮が必要なんですね。

「特に弊社は、元請け様と職人さんの間に立って動く立場。社内だけでなく社外との人間関係にも気を配らなければなりません。」

── 上からも下からも指示や要望が来るわけですね。

「はい。元請け様が A・B・C の仕事をそれぞれ別担当に振る。弊社もそれに応じて下請けさんや職人さんと連携します。一人ひとりが複数の関係先と調整しながら進めていく形です。」

── それは確かに、通常の社内業務よりも人間関係が複雑ですね。

「ええ。上下左右からのプレッシャーを受けつつ現場を円滑に進める必要があります。だからこそ、1 人にすべてを任せるのではなく、2 人以上の体制で支え合うのが理想です。」

── 現場では、1 人に業務が集中してしまうと負担が大きくなりますよね。

「その通りです。管理者が 1 人しかいない現場だと、現場管理も事務処理もすべて担うことになり、責任も仕事量も大きくなってしまいます。」

── 2 人以上いると分担ができて、精神的にも余裕が持てそうですね。

「たとえば現場に 1 人常駐して管理し、もう 1 人は事務所でデータや報告書を処理する。役割を分けることで全体の流れがスムーズになります。」

── 働き方改革とも関係しそうですね。

「そうですね。今、北海道の現場には 30〜40 人の作業員が入っており、スタッフも 3〜4 人いるので適切に対応できています。一方、15 人規模の現場を 1 人で担当している例もあり負担は大きい。改善のため複数人体制の導入を進めています。」

── それはキツいですね…。

「働き方改革の推進により、業務効率化とワークライフバランスの向上に取り組んでいます。適切な人員配置と業務分担で、持続可能な働き方を実現したいと考えています。」

── それを改善するためにも、採用を強化されているんですね。

「まさにその通りです。今後は 2 人体制、できれば 3 人で分担できるようにしていきたいと考えています。」

── 出張に対しては、若い方の受け止め方もさまざまなんでしょうか?

「そうですね。今の若い人は『地元から離れたくない』という方も多い。昔のように“出張=楽しい”と捉える人は少なくなっています。」

── 実際は出張にもメリットがありますよね?

「はい。交通費はもちろん、朝・晩の食事代も支給され、出張手当も出ます。金銭的には恵まれた環境です。」

── 宿泊先はどのようなところなんですか?

「昔は旅館で相部屋が主流でしたが、今はほとんどがレオパレスなどのウィークリーマンション。洗濯機やキッチンもあり自炊や洗濯も自由。個室でプライベートも確保され、今の方が圧倒的に快適です。」

── たしかに旅館での共同生活は気を遣いそうですね。

「そうですね。以前は風呂も食事も一緒、寝るのも一緒で常に上下関係が続いていました。今の人には合わないと思います。」

── プライベートな時間が持てるのは大事ですね。

「はい。最近は休みの日には一切会社の人間とは会わないという子もいます。それも時代の流れ。強制的な飲み会やレクリエーションはやらなくなりました。」

── 社内行事も、今は強制ではなく自由参加なんですね。

「そうです。食事会を開く際も、事前に『翌日が休みの人はどう?』とヒアリングしてから声をかけます。次の日が仕事だったり家族の予定がある人には無理に誘いません。」

── 気を遣っていただけるのはありがたいですね。

「まあ、半分は気を遣って参加してくれていると思いますが(笑)。みんなが楽しく過ごせるようできる限り配慮しています。」

── 出張先での楽しみって、食事くらいしかないんですか?

「そうですね。現場は日中ずっと作業でプライベートの時間も限られます。せめて夜ご飯くらいは楽しみにしてもらえたらと。『今日は焼肉行こうか』など、ちょっとした息抜きを大切にしています。」

── ボーリング大会とか、そういったレクリエーションは今はどうですか?

「昔はよくやっていましたが、今はほとんどやりません。『強制参加』になってしまうと意味がないですし、逆効果になることもありますから。」

── 時代が変わってきたということですね。

「そうですね。昔は上下関係が厳しく、風呂の中でも先輩の顔色を伺うような文化が当たり前でした。今はそうした“体育会系”のノリは敬遠されがちです。」

── 今の若い方たちにとっては、そうした上下関係はなじみがないですよね。

「ええ。学生時代に部活動で上下関係を経験している人は順応できますが、経験がない人にはかなりのストレスになります。」

── アルバイト経験の有無も影響しそうですね。

「はい。アルバイト経験のある人の方が社会人としての適応力は高い印象です。最近は電話が苦手という人も多く、連絡は LINE やメールで済ませたいという傾向があります。」

── たしかに、連絡手段も変わってきましたよね。

「そうですね。昔は先生に殴られるのが当たり前だった時代(笑)。今は親御さんが『先生に手を出さないで』という時代で、価値観が大きく変わっています。」

── 社内での何気ない会話にも気を遣うようになってきましたよね。

「日常のコミュニケーションも、相手の状況や気持ちを考慮して接するよう心がけています。より良い職場環境を作るため、日々工夫を重ねています。」

── デジタル時代のコミュニケーションは新しい配慮が必要ですね。

「ええ。現場でのやり取りも含め、透明性のあるコミュニケーションを心がけています。記録に残すことで認識のズレを防ぎ、より建設的な関係を築けると考えています。」

── 現場での調整役として大切な役割を担っているんですね。

「はい。元請け様と協力会社様の間で、円滑な業務進行を支える調整役として、バランスの取れたコミュニケーションを心がけています。会社間の関係もあるので、社内のように一方的に注意するのは難しいんです。」

── そうした中で、御社としてどんな会社にしていきたいと考えていらっしゃいますか?

「まずは人を増やしたいです。人がいれば業務も分担でき、心の余裕も生まれます。1 人に責任や業務が集中すると、トラブル時に対応しきれません。2 人、3 人と体制を整えれば、精神的な負荷も下げられます。」

── 確かに、人が増えれば視点も分散できますしね。

「そうなんです。1 人では言いにくいことも、複数人でいれば意見を言いやすい。上司からの発言も、1 人より複数人がいるほうが抑止力になります。人がいることで現場が良い方向に動くと思います。」

── ありがとうございます。出張先での楽しみや、社員さんのケアの工夫なども興味深かったです。

「こちらこそ、ありがとうございました。現場仕事でも、今の時代に合わせた働き方を考えていかなければいけません。今後も働きやすい職場づくりに努めていきます。」


アツモリ活用で「伝わる採用」を推進(株式会社光和化工機様)

文章だけでは伝わりにくい“人と現場”の魅力が可視化され、ミスマッチ応募が減少。媒体横断の露出、求人媒体(Indeed/エンゲージ等)×SNS(TikTok/Instagram等)の二面展開で、母集団の量と多様性を拡大。

お客様の声 株式会社光和化工機 様

―― 工場の「血管」をつくる配管エンジニア集団 ――

株式会社光和化工機 代表インタビュー

── はい、本日はお話を伺えるのを楽しみにしておりました。雑談も交えながら、いろいろお聞かせいただけると嬉しいです。僕からいくつかご質問させていただきますので、よろしくお願いします。

「今回は、弊社がどのような仕事をしているのか、どんな人が働いているのか、やりがいや働き方など、基本的な部分を中心にお話しします。よろしくお願いします。」

── では早速ですが、御社は、どのようなお仕事をされている会社でしょうか?

「主に石油プラントや発電所などの現場で配管工事を行っています。たとえば、海から運ばれてきた原油を一旦貯蔵タンクに移す際には、そのための配管設備が必要になりますが、その配管の製作・設置を担当しています。
タンクに移された原油は、その後リアクター(反応器)に送られ、重油、軽油、アスファルト、ガソリンなどに分類されていきます。その工程でもポンプや熱交換器など多くの機器が関わり、各機器間をつなぐ配管を現場で製作・設置します。例えるなら、私たちの配管は“人でいうところの血管”のような役割です。工場であらかじめ一定の形に加工したものを、現地で取り付けていく流れになります。」

── なるほど。人でいう血管のような存在なんですね。

「そうですね。そう表現するとイメージしていただきやすいと思います。」

── お取引先は全国にいらっしゃるんですか?

「はい、全国にあります。九州から北海道まで各地で対応しており、今もちょうど北海道の案件で動いているところです。」

── 北海道ではどのようなお仕事をされているんですか?

「貯蔵タンクをもう 1 基増設する工事でした。その新しいタンクにも当然配管が必要になりますので、その工事を行ってきました。」

── タンクを増設すると、それに合わせて配管やポンプなども必要になるんですね。

「そうです。タンクを設置し、その中に機器を取り付ける。ポンプや熱交換器などの各種機器も設置されます。それらをつなぐために配管が必要で、いわば血液を流すための“血管”を私たちが作っている形です。」

── なるほど、人体に例えるとすごく分かりやすいですね。

「ありがとうございます。」

── ちなみに、御社ではどんな方が働いていらっしゃるんでしょうか?

「本当にさまざまなタイプの人がいます。ものづくりが好きな人、ちょっと個性的な人、真面目な人、おおらかな人……。この仕事は意外と誰でもチャレンジできるんです。適性はやってみないと分からないことも多いですし、いろんな役割があるので適材適所ができます。たとえば最初の段取りが得意な人、後片付けが得意な人、粘り強く仕事をつなげていける人など、それぞれの個性が活かせます。」

── 一つの現場には、だいたい何人くらいで対応されるんですか?

「少ないところでは 3〜4 人で行くこともありますし、大きな現場だと 70〜80 人規模になることもあります。」

── そんな大人数になることもあるんですね。工期ってどれくらいなんでしょうか?

「建設工事の場合は短くても 6 ヶ月、長いと 2 年くらいかかることもあります。一方、定期メンテナンスなどの保守工事だと 1 ヶ月〜1 ヶ月半で終わることが多いです。」

── 工場で作った部品を現場に持ち込んで設置されるんですよね?

「はい。工場である程度まで加工した配管を現地で取り付けます。現場ではまず基礎工事(架台の設置など)を行い、機器を搬入し、最後に私たちが配管をつないでいくという流れです。」

── プラントって高圧ガスとか法規制も厳しそうですね。

「そうなんです。特に石油プラントは『高圧ガス保安法』という法律があり、年に一度装置を止めて安全検査を受ける必要があります。その際、メンテナンス作業として配管を取り替えたりもします。」

── そういう定期点検のときも御社が担当されるんですか?

「はい、請け負っています。こうした定期整備は『シャットダウン工事』と呼ばれ、停止期間中に集中して作業を完了しなければならないので、工期は短いですが非常に忙しいです。」

── なるほど。建設とメンテナンスで、だいぶ仕事の流れも違うんですね。

「はい。建設はゼロから作るので長期になり、メンテナンスは短期集中です。どちらも工程が後ろ倒しになることが多く、現場対応には柔軟さが求められます。」

── 工程が遅れることもあるんですね。

「ええ。昔は『絶対この日までに終わらせる』という風潮でしたが、今は働き方改革や社会情勢に合わせて、お客様と協議しながら最適な工期を設定するケースが増えました。変化に対する適応力が求められる時代です。」

── それは結構大きな影響ですね。

「工期変更は業界全体の課題ですが、弊社では柔軟な対応力を強みとして、お客様のニーズに合わせた提案を行っています。変化に適応しつつ、最適なソリューションを提供できるよう努めています。」

── 工事全体がズレると、スタッフの手配なども大変そうです。

「そうですね。30〜40 人規模の人員を動かすのは簡単ではありません。工程が遅れると他の現場と重なり、人のやりくりが非常に難しくなります。」

── やはりそのあたりが経営上の大きな悩みなんですね。

「はい。人が足りなくなれば外注で補うしかありませんが、当然コストは上がります。利益も圧迫され、経営としては厳しい局面になります。」

── でも、その中でもやりがいを感じる瞬間ってありますか?

「装置が完成した瞬間の達成感は大きいです。現場では足場や養生シートに囲まれて全体像が見えませんが、最後に足場が外れて装置全体が見えたとき、『ああ、できたな』という実感が湧きます。」

── それは気持ちよさそうですね。

「自分たちが作ったものが形として残る。ものづくりに携わる喜びはやはり大きいですね。」

── 現在、採用活動にも力を入れられていると伺いましたが、きっかけは何だったんでしょうか?

「人手不足です。業界全体として人が足りず、特に若い人が入ってこない現状があります。」

── 若い方が入ってきにくい理由って、やはり業界のイメージなどでしょうか?

「そう思います。若い世代に業界の魅力をしっかり伝えていくことが大切です。安定した収入や技術力の向上、完成時の達成感など、この仕事の良さをもっと発信していきたいですね。」

── 実際に働く上で、社員さんとの接し方で意識されていることはありますか?

「昔のように強い言い方は極力しません。どちらかというと“褒めて伸ばす”方針です。時代に合わせ、より良いコミュニケーション方法を模索しています。」

── 特に新しく入った社員さんへの接し方は難しそうです。

「そうなんです。長年いる社員なら性格も分かっているのでやりやすいですが、入って 1 年以内の若い人には本当に気を使います。」

── 現場によっては出張も多いと聞きました。

「ええ、出張は多い業界です。新しい環境への適応をサポートするため、メンター制度や定期面談で不安解消に努めています。一人ひとりに寄り添い、安心して働ける環境づくりを心がけています。」

── 出張が続くと、孤独を感じやすい面もあるんでしょうか?

「孤独というより、慣れない環境で緊張が続くイメージです。特に責任者が厳しいと、その言い方や態度がプレッシャーになる場合もあります。」

── 現場では職人さんとのやりとりも多いですよね。

「はい。現場管理者として安全確保のため明確な指示が必要な場面もあります。相手の性格や状況に応じて、最適なコミュニケーション方法を選ぶよう心がけています。」

── 一人ひとりに合わせたコミュニケーションが大切なんですね。

「その通りです。励ましの言葉ひとつでも相手によって最適な伝え方は異なります。個々の特性を理解し、それぞれに合った接し方を工夫しています。」

── きめ細やかな配慮が必要なんですね。

「特に弊社は、元請け様と職人さんの間に立って動く立場。社内だけでなく社外との人間関係にも気を配らなければなりません。」

── 上からも下からも指示や要望が来るわけですね。

「はい。元請け様が A・B・C の仕事をそれぞれ別担当に振る。弊社もそれに応じて下請けさんや職人さんと連携します。一人ひとりが複数の関係先と調整しながら進めていく形です。」

── それは確かに、通常の社内業務よりも人間関係が複雑ですね。

「ええ。上下左右からのプレッシャーを受けつつ現場を円滑に進める必要があります。だからこそ、1 人にすべてを任せるのではなく、2 人以上の体制で支え合うのが理想です。」

── 現場では、1 人に業務が集中してしまうと負担が大きくなりますよね。

「その通りです。管理者が 1 人しかいない現場だと、現場管理も事務処理もすべて担うことになり、責任も仕事量も大きくなってしまいます。」

── 2 人以上いると分担ができて、精神的にも余裕が持てそうですね。

「たとえば現場に 1 人常駐して管理し、もう 1 人は事務所でデータや報告書を処理する。役割を分けることで全体の流れがスムーズになります。」

── 働き方改革とも関係しそうですね。

「そうですね。今、北海道の現場には 30〜40 人の作業員が入っており、スタッフも 3〜4 人いるので適切に対応できています。一方、15 人規模の現場を 1 人で担当している例もあり負担は大きい。改善のため複数人体制の導入を進めています。」

── それはキツいですね…。

「働き方改革の推進により、業務効率化とワークライフバランスの向上に取り組んでいます。適切な人員配置と業務分担で、持続可能な働き方を実現したいと考えています。」

── それを改善するためにも、採用を強化されているんですね。

「まさにその通りです。今後は 2 人体制、できれば 3 人で分担できるようにしていきたいと考えています。」

── 出張に対しては、若い方の受け止め方もさまざまなんでしょうか?

「そうですね。今の若い人は『地元から離れたくない』という方も多い。昔のように“出張=楽しい”と捉える人は少なくなっています。」

── 実際は出張にもメリットがありますよね?

「はい。交通費はもちろん、朝・晩の食事代も支給され、出張手当も出ます。金銭的には恵まれた環境です。」

── 宿泊先はどのようなところなんですか?

「昔は旅館で相部屋が主流でしたが、今はほとんどがレオパレスなどのウィークリーマンション。洗濯機やキッチンもあり自炊や洗濯も自由。個室でプライベートも確保され、今の方が圧倒的に快適です。」

── たしかに旅館での共同生活は気を遣いそうですね。

「そうですね。以前は風呂も食事も一緒、寝るのも一緒で常に上下関係が続いていました。今の人には合わないと思います。」

── プライベートな時間が持てるのは大事ですね。

「はい。最近は休みの日には一切会社の人間とは会わないという子もいます。それも時代の流れ。強制的な飲み会やレクリエーションはやらなくなりました。」

── 社内行事も、今は強制ではなく自由参加なんですね。

「そうです。食事会を開く際も、事前に『翌日が休みの人はどう?』とヒアリングしてから声をかけます。次の日が仕事だったり家族の予定がある人には無理に誘いません。」

── 気を遣っていただけるのはありがたいですね。

「まあ、半分は気を遣って参加してくれていると思いますが(笑)。みんなが楽しく過ごせるようできる限り配慮しています。」

── 出張先での楽しみって、食事くらいしかないんですか?

「そうですね。現場は日中ずっと作業でプライベートの時間も限られます。せめて夜ご飯くらいは楽しみにしてもらえたらと。『今日は焼肉行こうか』など、ちょっとした息抜きを大切にしています。」

── ボーリング大会とか、そういったレクリエーションは今はどうですか?

「昔はよくやっていましたが、今はほとんどやりません。『強制参加』になってしまうと意味がないですし、逆効果になることもありますから。」

── 時代が変わってきたということですね。

「そうですね。昔は上下関係が厳しく、風呂の中でも先輩の顔色を伺うような文化が当たり前でした。今はそうした“体育会系”のノリは敬遠されがちです。」

── 今の若い方たちにとっては、そうした上下関係はなじみがないですよね。

「ええ。学生時代に部活動で上下関係を経験している人は順応できますが、経験がない人にはかなりのストレスになります。」

── アルバイト経験の有無も影響しそうですね。

「はい。アルバイト経験のある人の方が社会人としての適応力は高い印象です。最近は電話が苦手という人も多く、連絡は LINE やメールで済ませたいという傾向があります。」

── たしかに、連絡手段も変わってきましたよね。

「そうですね。昔は先生に殴られるのが当たり前だった時代(笑)。今は親御さんが『先生に手を出さないで』という時代で、価値観が大きく変わっています。」

── 社内での何気ない会話にも気を遣うようになってきましたよね。

「日常のコミュニケーションも、相手の状況や気持ちを考慮して接するよう心がけています。より良い職場環境を作るため、日々工夫を重ねています。」

── デジタル時代のコミュニケーションは新しい配慮が必要ですね。

「ええ。現場でのやり取りも含め、透明性のあるコミュニケーションを心がけています。記録に残すことで認識のズレを防ぎ、より建設的な関係を築けると考えています。」

── 現場での調整役として大切な役割を担っているんですね。

「はい。元請け様と協力会社様の間で、円滑な業務進行を支える調整役として、バランスの取れたコミュニケーションを心がけています。会社間の関係もあるので、社内のように一方的に注意するのは難しいんです。」

── そうした中で、御社としてどんな会社にしていきたいと考えていらっしゃいますか?

「まずは人を増やしたいです。人がいれば業務も分担でき、心の余裕も生まれます。1 人に責任や業務が集中すると、トラブル時に対応しきれません。2 人、3 人と体制を整えれば、精神的な負荷も下げられます。」

── 確かに、人が増えれば視点も分散できますしね。

「そうなんです。1 人では言いにくいことも、複数人でいれば意見を言いやすい。上司からの発言も、1 人より複数人がいるほうが抑止力になります。人がいることで現場が良い方向に動くと思います。」

── ありがとうございます。出張先での楽しみや、社員さんのケアの工夫なども興味深かったです。

「こちらこそ、ありがとうございました。現場仕事でも、今の時代に合わせた働き方を考えていかなければいけません。今後も働きやすい職場づくりに努めていきます。」


アツモリ活用で「伝わる採用」を推進(株式会社光和化工機様)

文章だけでは伝わりにくい“人と現場”の魅力が可視化され、ミスマッチ応募が減少。媒体横断の露出、求人媒体(Indeed/エンゲージ等)×SNS(TikTok/Instagram等)の二面展開で、母集団の量と多様性を拡大。

人にコストをかけるより
AIシステムに任せて運用。

高クオリティの採用選定、手軽で使いやすい管理システム。
AI採用が心掛ける「すべて」の基本サービスです。

【メールアドレス】info@atsumori.jp
【受付時間】9:00~18:00(土日祝も対応)

Device Mockups

logo

© ATSUMORI. All Rights Reserved 2024